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1960年代以前の書誌を捜す

 
 旧書籍コード以前、つまり1970年より前に出版された本は、どのようにして探
(捜)すか?

 実はここに、アマゾンが一人勝ちするポイントを見出すことができます。
 「古書project」では、Bsearch の Help に、「○コード化以前の書籍の場合」
とあり、

> 出版者コードとNDL-OPAC全国書誌番号、を用いて検索できます。
> NDL-OPAC全国書誌番号が無い場合には、国立情報学研究所のNIIコードを割り
> 当てています。
> 上記いずれにもない場合やシリーズもの等特別な場合には、古書Project独自
> コードを付加しています。

というスタンスを採っていて、あくまで「標準化」路線を守っています。一方、
アマゾンでは、1971年音楽之友社版『不協和音 管理社会における音楽』に付い
ていた「ASIN B000J93G94」と同様の、アルファベットと数字を組み合わせた10
桁の商品管理番号を、手元にあろうがなかろうがどんどん付けていきます。

 試しに、手元にあった6冊ほどの書籍を検索してみましょう。

・音楽と思想    ,シクラ     ,三一書房 ,1956, ASIN-B000JB0QFO
・アメリカの音楽教育,浜野政雄    ,音楽之友社,1957, ASIN-B000JAYPJI
・音楽社会学入門  ,ジルバーマン  ,音楽之友社,1958, ASIN-B000JAUEKM
・音楽にみる女性史 ,ドリンカー   ,音楽之友社,1967, ASIN-B000JA6CTO
・音楽と音楽家   ,アインシュタイン,音楽之友社,1968, ASIN-B000JA5NJO
・七つの肖像    ,北沢方邦    ,合同出版 ,1968, ASIN-B000JA5AWO

 「古書project」の書誌検索で、タイトルおよび著者の両方で探してみました
が、いずれの書籍もヒットしませんでした。これは無理からぬ面もあり、参加店
が現在扱っている、あるいはかつて扱った書籍が登録されてデータ・ベースに載
らない限りヒットはしません。
 一方、アマゾンの検索窓でジャンルを「本」に指定して、それぞれの書名・著
者で調べたところ、ことごとくヒットしました。歴然たる差異です。「大したも
のだ」と感じないではいられません。
 また、「私本管理Plus」(フリー・ソフト)はアマゾンからデータ取得していま
すから、検索に使う ISBN と同列でこの「B000J~」が扱われてデータが整理・
管理できます。知らず知らずの内にアマゾンでしか通用しないコード番号で蔵書
管理をしている姿が、背筋の寒くなる思いですが、その点をわきまえているので
あれば、蔵書管理の一元化が実現し、意味のないことではありません。

 当然ですが、アマゾン独自のコードですから、アマゾンでしか探せません。が、
商品は特定されているので、マーケット・プレイスに出品された中から、
 「読めればいいから安く手に入れる。」
 「お気に入りの作家だから、なるべく美本を手に入れたい。」
などの自分なりの基準で購入すればよいわけです。アマゾン自身が在庫を持って
いなくても、在庫を持つ古書店を束ね、取引の仲介をしてやることで、出品者・
購入者の利便を図るわけです。

 この「ASIN」コードがどういうルールで付いているのかは知りませんが、事実
上「アマゾンを探せば大抵見つかるだろう」という気にさせられます。
 便利だ便利だと使っていたら、いつの間にか Windows の OS なしには作業が
できなくなっていた、という構図と似ている気がします。
 おそらく、「何でも商品化してしまう」アマゾンの「コード化処理」には、そ
うとう多額な経費をつぎ込んでいるのではないでしょうか。
 とても個人や、たとえ古書店を営んでいても、店番・商品入荷・受注・発送な
どの日常業務の片手間にコード化していたのでは太刀打ちできません。

 ただ、「古書project」の登録件数は既に250万点。その内、検索可能な公開デ
ータが現在120万点程だそうで、参加古書店が増えれば増えるほど、そのデータ
・ベースは急カーブを描いて充実していくでしょう。
 何より、NDL や NII という公開されたデータを流用して販売・流通のコード
が考えられるのであれば、一企業の独占に荷担する ASIN よりは意義のあること
だと思います。
 利用者は、おそらく手間要らずのアマゾンの便利さに抗いがたい魅力を感じな
がらも、また目先の入手はアマゾンを利用しながらも、「先人の智」を広く共有
する意識も保ちつつ、手持ちの文献資料と向き合うことになっていくのでしょう。
 Linux は、別に Windows に対抗しようと思って立ち上げたわけではないでし
ょうが、愛好の徒に支えられ、今では一部の市役所など行政で導入する端末 OS
にまで成長しました。「古書project」は云わば「オープン・ソース発想の古本
版」とでもいうべき存在だと思いますが、焦らず、地道に、いつかは市民権を得
ると信じて「プロジェクト」を進めて頂きたいものです。

 その意味では、旧書籍コード時代の本の「コード化処理」については解説があ
りますが、NDL や NII コードを取り入れた処理法についても指南の解説がほし
いところです。
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